制御性T細胞が弱ると自己免疫疾患やアレルギー疾患になる? ②
自己免疫疾患やアレルギー疾患と制御性T細胞の関係
〜免疫は「敵」を間違えると病気になる〜
自己免疫疾患とは?
名前は聞いたことがあっても、なぜ起こるのかは意外と知られていません。
実はその鍵を握っているのが
制御性T細胞(Treg)。
自己免疫疾患とは?
本来、免疫は
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ウイルス
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細菌
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がん細胞
などの外敵を攻撃する仕組み。
ところが自己免疫疾患では👇
👉 自分の体を敵だと勘違いして攻撃してしまう
代表的なもの👇
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関節リウマチ
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1型糖尿病
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潰瘍性大腸炎
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クローン病
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全身性エリテマトーデス(SLE)
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橋本病
なぜ「自分」を攻撃してしまうのか?
ここで登場するのが制御性T細胞(Treg)。Tregの役割は👇
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「それは自分だから攻撃するな」
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「今は炎症を起こしすぎている」
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「免疫を落ち着かせろ」
👉 免疫のブレーキ役
自己免疫疾患やアレルギー疾患
= Tregの問題
多くの研究で分かってきたこと👇
自己免疫疾患、アレルギー疾患では
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Tregの数が少ない
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Tregの働きが弱い
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機能不全を起こしている
つまり👇
ブレーキが壊れた免疫状態
アクセルとブレーキの例え
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攻撃役T細胞=アクセル
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制御性T細胞=ブレーキ
アクセルだけが強くブレーキが効かなければ
👉 暴走するのは当たり前。それが自己免疫疾患
自己免疫疾患の治療法はステロイドや免疫抑制剤が使われます。
じゃあ自己免疫疾患やアレルギー疾患で免疫抑制剤はどうなの?
自己免疫疾患の治療では免疫抑制剤がよく使われます。
確かに👇
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炎症は抑えられる
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症状は楽になる
でも同時に👇
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攻撃T細胞も
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制御性T細胞も
👉 まとめて抑えてしまう
そのため長期使用では免疫バランスが崩れやすい。
最近は「抑える治療」から「整える治療」へと考え方が変わりつつあります。
しかし炎症が強い(劇症型など)病気の状態など免疫抑制剤が必要な場合も多く
免疫抑制剤=悪 ではないです!! (勘違いされている人が多い)
いっきに炎症を抑えて症状改善し、その後症状を安定化させる!ことも必要です
詳しくは医師との相談が必要です。
ストレスも自己免疫を悪化させる
慢性ストレスは👇
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自律神経を乱す
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腸のバリアを壊す
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Tregを減らす
「ストレスで悪化する」これは気のせいじゃなく免疫学的に正しい。
自己免疫疾患は「免疫が強い病気」ではない
よくある誤解👇
❌ 免疫が強すぎる
❌ 体が戦いすぎている
本当は👇
⭕ 免疫の調整力が弱い
だから必要なのは
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叩く
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抑え込む
よりも👇
👉 整える・育てる
自己免疫のまとめ
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自己免疫疾患は免疫の暴走
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制御性T細胞は免疫のブレーキ
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Tregの低下・機能不全が病気の背景
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腸・睡眠・ストレスが深く関与
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治療は「抑制」から「調和」へ
自己免疫疾患は「敵が多い病気」ではなく
**「味方を失った免疫」**なのかもしれません
つづく






