アイシングについての考え方、最近の研究動向
アイシング(Icing)は、スポーツにおいて主にケガの応急処置やリカバリー(回復)のために行われる冷却療法です。
アイシングはスポーツをされている人では当たり前になっていますが
アイシングの目的や方法、最近の研究、注意点などをまとめます。
アイシングとは?
アイシングとは、氷や冷却パックを使って体の一部を冷やすことで、損傷や炎症の拡大を抑える処置です。特に打撲・捻挫・肉離れなどの直後に使われます
主な目的
1 炎症の抑制 血流を抑えることで、腫れ・内出血の広がりを防ぐ。
2 痛みの軽減、鎮痛効果 冷却によって神経の伝達速度が落ち、痛みを感じにくくな る。
3 筋肉疲労の回復促進 運動後の筋肉の熱や微細損傷を抑え、リカバリーを早める。
実施タイミング
怪我の直後
炎症、腫れが出た時
スポーツでの怪我ではRICE処置が基本です
R 安静 REST
I 冷却 ICING
C 圧迫 COMPRESSION
E 挙上 ELEVATION
最近のスポーツ医療・リハビリの分野では、「アイシングよりも温めるほうが回復に効果的な場合がある」という研究報告や臨床の見直しが進んでいます。以下に、その背景と論点を整理します。
従来の常識 RICE処置
冷やすことで炎症を抑えれば治りが早いという考えは「炎症=悪いもの」 という前提
最新の見解、研究動向
炎症=治癒プロセス 身体が損傷を修復しようとしている反応
それを冷却で過度に抑えると、修復が遅れるという説
血流が酸素、栄養素、免疫細胞を送る
冷やすと血管が収縮 → 血流低下 → 修復の遅れ。
逆に温めると血流が促進 → 代謝が活性化 → 回復が早まる可能性。
では、なんでも温めればいいのか?
それは間違いです。
1の炎症の抑制 血流を抑えることで、腫れ・内出血の広がりを防ぐ。
これは、腫れすぎると組織内の内圧が高くなり二次損傷がおこり修復が遅れます
2の鎮痛効果も期待できます
しかし以前のスポーツ施術のように
「冷やせばすべて解決」の時代は終わりつつある。
“冷却か温熱か”は状況に応じて選ぶべきというのが、現在の理想的アプローチです。
ご要望、ご感想を宜しくお願いします。
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