はこだ鍼灸整骨院のブログ

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腰痛と思っていたら実は・・・

2025年12月13日 20:04:12 | カテゴリ: 院の紹介

最近、「背中が硬い」「腰を曲げにくい」なんて感じていませんか?
実はそれ、ただの腰痛ではないかもしれません。

レントゲンを撮ってみると──
「背骨の靭帯が骨になってるね」と言われるケースがあるんです。

その正体が
👉 びまん性特発性骨増殖症(DISH)
ちょっと難しい名前ですが、簡単に言うと
“骨や靭帯がゆっくり骨化していく病気”です。

「びまん性特発性骨増殖症(DISH:Diffuse Idiopathic Skeletal Hyperostosis)」は、
骨や靭帯がゆっくりと骨化していく病気なので、
最初はほとんど自覚症状がありません。
しかし進行してくると、場所によってさまざまな症状が現れます。

症状として

1️⃣ 初期は無症状

  • 多くの人は、レントゲンやCT検査で偶然見つかることが多いです。

  • 骨化が少ないうちは、痛みや神経症状はほとんどありません。

2️⃣ 背骨(特に胸椎・腰椎)に起こると

  • 背中のこわばり

  • 動きにくさ(可動域の減少)

  • 長時間座っていると背中が固まる感じ

  • 前屈や後屈がしにくい

  • 慢性的な背部痛・腰痛

3️⃣腰椎や骨盤部

  • 腰の動きが悪くなる

  • 腰やお尻の痛み

  • 下肢(脚)のしびれや重だるさ

  • 神経圧迫が強いと坐骨神経痛のような症状も出る

🔬 診断

  • X線(レントゲン)検査で典型的な骨化像を確認

  • 胸椎の少なくとも4椎体にわたり前縦靭帯の連続的骨化があればDISHと診断されます

  • 骨粗鬆症や強直性脊椎炎など、他の骨疾患との鑑別が重要です

「骨増殖症になりやすい人」

1️⃣ 年齢・性別

  • 50歳以降の中高年男性に圧倒的に多い
     (女性の約2〜3倍とされます)

  • 加齢に伴う代謝の変化・ホルモンバランスの変化が関係します。

2️⃣ 体型・生活習慣

  • 肥満体型(特に腹部肥満)

  • 運動不足

  • 高脂肪・高カロリーの食事

  • 飲酒習慣が強い人

3️⃣ 併存疾患

以下の疾患をもつ人に多いことが報告されています:

加齢、肥満、糖尿病、高尿酸血症、高インスリン血症などの代謝異常が関係していると考えられています。

4️⃣ 遺伝・体質

  • 家族内発症が見られる場合もあり、
     遺伝的な体質も関係していると考えられています。

  • 特に**骨形成を促す遺伝子(BMP系など)**との関連が研究されています。

💊 治療

  • 根治療法はなし(原因が不明のため)

  • 症状に応じた保存療法が中心
     - ストレッチや運動療法(可動域の維持)
     - 消炎鎮痛剤(NSAIDs)
     - 温熱療法
     - 肥満・糖尿病の改善などの生活習慣管理

ここまでは西洋医学的な考えで
治す薬はありません。
では、東洋医学的に考えると、骨は腎と密接なつながりがあることは以前説明しましたよね??

「骨」と「腎」は深く結びつく

東洋医学では、

腎は骨を主る(じんはほねをつかさどる)

腎の働きが弱まると、
骨・髄・脊椎などの「骨格系」の栄養が不足し、
異常な骨変化(骨の脆弱・硬化・増殖など)が起こりやすくなるのです。

👉 よって、びまん性骨増殖症のような
脊椎靭帯部の過剰な骨化も、
「腎精の滞り」や「腎陰・腎陽のバランス崩壊」によって生じると考えられます。

💡 治療・養生の方向性

  1. 補腎:黒ゴマ、くるみ、山芋、黒豆、ナツメ、亀板など

  2. 活血化瘀:丹参、川芎、紅花など(血行促進)

  3. 利湿・化痰:はと麦、陳皮、茯苓など(代謝改善)

  4. 軽い運動・温熱療法:血流と腎陽を補う

  5. 冷えの改善・夜更かしの抑制:腎精を守る

  • 腎系のツボ (腎兪)→ 骨や脊椎を栄養する

  •  血流を改善し、骨や靭帯に栄養を届ける

  •  体内の余分な水分・痰を取り除き、骨の硬化を抑える

  •  腎陽を補い、血流を改善

  •  筋・靭帯の柔軟性を保つ

治療としては対症療法的になります
悪化させないために生活習慣も気をつけていきましょう
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